米国際航空貨物大手フェデックス社はこのほど、外国の国際宅配便企業としては初めてベトナムでの100%外資企業 の設立申請書を提出した。これは外国企業がベトナムの宅配便市場への参入を強化するための「号砲」になると見られている。
ベトナムではこれまで、この市場への参入は国内企業との合弁の形でしか認められていなかった。既にフェデックスをはじめ、DHL、TNT、UPSなどの 外国企業が合弁会社を設立し事業を行っているが、2012年1月11日からはこの市場が完全に開放され、100%外資企業の設立が可能になった。
統計によると、年初から11月15日までのベトナムの輸出額は、前年同期比18.7%増の985億5000万ドル(約8兆0100億円)で、このうち航 空貨物として輸送する場合の多い携帯電話・同部品だけでも、輸出額は106億7000万ドル(約8680億円)に達している。
フェデックス・ベトナム事務所の代表は「外国企業と製品や部品をやり取りする企業にとって、ロジスティクスと国際宅配便サービスは欠かせない。ベトナムのこの市場は急速に発展しており、今後も拡大を続ける可能性が非常に高い」と話した。